新型コロナウィルス感染拡大の影響で,業績が悪化し,資金繰りが逼迫する企業が急増しています。
ここ香川県においては,信用保証協会の保証付きで,各金融機関の融資実行件数が265件となりました。
3月上旬に3件だったものが中旬に32件,下旬に98件とやはり急な増加となっています。
こうした中,何とか資金難をしのぐために,3.国や自治体が差し伸べる給付を確実に受けることも大切です。(ここでの「給付」には支援策全般を含みます。)
そこで,今回はコロナ不況を生き残るために是非活用したい制度をご紹介していきます。
1.中小企業・個人事業主等に対する持続化給付金
対象は,売上高が前年同月比50%以上減少の小規模事業者です。
法人で最大200万円,個人事業主で最大100万円が支給されます。
こちらの給付金に関しては,以下の記事でさらに詳しく説明しています。
2.雇用調整助成金の拡充
こちらは,事業活動の縮小を余儀なくされた事業主が,雇用維持のため休業手当に要した費用の助成を受けることのできる制度です。
この助成金の対象となるのは,新型コロナウイルスの影響を受ける全業種の事業主です。
こちらは,厚生労働省が行っている制度のため,詳しくはこちらをご覧ください。
また,香川県では,別途「香川県緊急雇用維持助成金」という制度が設けられています。こちらは,国からの雇用調整助成金の支給を受けた事業主に追加で県から助成を受けることができるという,香川県独自の制度です。さらに,現在は緊急事態宣言の適用範囲が日本全国に拡大されたため,緊急対応期間として,4/1~6/30の間は助成金の支給額がその他の期間より多くなる可能性があります。
詳しくは,こちらの香川県のウェブサイトをご覧ください。
3.各種融資・猶予制度
こちらは,もらいっ放しというわけではありませんが,資金調達が急がれる場合に活用できる制度です。参考までにご覧ください。
・政府系金融機関による特別貸付
売上高5%以上減少事業者に3年間実質無利子融資が行われます。
セーフティネット保証の対象業種の拡大もなされているようです。
・民間金融機関の無利子・無担保融資
自治体の制度融資を用いて,実質無利子・無担保・最大5年の元本据え置きが行われます。
・納税猶予
収入が減少した事業者の国税・地方税・社会保険料等が1年間,納付猶予されるという制度です。
4.(番外編)クラウドファンディング
資金難に直面した県内の中小企業は,当面の運転資金確保に躍起になっています。
前回の記事でもご紹介した,コロナ不況を生き残るためのポイントの一つ,「強みを生かす」。この点でクラウドファンディングの活用も視野に入れたいものです。
個性的な京町家の宿が,このたびの相次ぐキャンセルで廃業の瀬戸際に追い込まれ,クラウドファンディングで目標金額1,000,000円をクリアし,1,508,000円を集めました。京都西陣の町家の宿が,何とか維持できそうです。こうしたプロジェクトは,利用される方々のニーズがあって成り立つものです。「強み」,それはつまり多くの利用者から支持されるということ,なくなって欲しくないと思ってもらえる事業であるということです。
喜んで下さるお客様のためにも,頭を柔軟にし,様々な策を活用して,強い心でこの事態を何とか踏ん張って,生き残りたいですね。
5.弊社のサポート体制について
項目1で取り上げた,持続化給付金に関しては,安田総合事務所においても受給手続きに関するサポート体制を現在整えております。
現時点では,この制度は正式には制度化・公表されてはいませんが,4月下旬に補正予算案が国会に提出され,5月中の支給開始が見込めそうです。正式に制度の詳細が公表されたのちに,再度このウェブサイトでもお知らせする予定です。
ただ,できるだけ早く申請手続き・受給を済ませたいという方も多いかと思われます。弊社では既に,当代行サポートの内容及び費用に関するお問合せや,正式な制度化後の電話等による早急なご案内に関するご予約の受付を開始しております。
弊社のサポートにご関心がおありの方は,お電話かこちらのフォームよりお気軽にお問い合わせください。